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太陽光発電に関わる各種申請



太陽光発電は、太陽の光という自然エネルギーを電気へと変える、
環境にやさしい再生可能エネルギーです。
脱炭素社会の実現やエネルギーの安定供給が求められる今、
その重要性は年々高まっています。

建設業事業者の方々は、単に太陽光パネルを設置するだけではなく、
安全性や耐久性、周辺環境との調和まで考えた『社会インフラづくり』の担い手です。
一つひとつの工事が地域の暮らしを支え、
未来へクリーンなエネルギーをつなぐ大切な役割を果たしています。

太陽光発電事業は、環境保全と地域社会への貢献を両立する、
これからの時代に欠かせない建設業の使命の一つといえるでしょう。

今回はそんな太陽光発電に関わる上での申請手続きについて解説してまいりましょう!

目次

太陽光発電と建設業者はどのような関わりがあるのでしょうか?

太陽光発電施設(メガソーラーなど)の建設では、建設業者は単に太陽光パネルを設置するだけではありません。計画から完成・引き渡しまで、工事全体を管理・調整する中心的な役割を担っています。

太陽光発電と建設業者はどのような関わりは、
具体的には、
土地の造成や地盤整備などの土木工事、
架台や設備を設置するための建築工事、
発電設備や送電設備を接続する電気工事
など複数の専門分野をまとめながらプロジェクトを進めます。

また、安全管理や品質管理、工程管理に加え、
周辺環境や近隣住民への配慮も重要な役割です。

こうした総合的な管理を通じて、建設業者は自然の土地を、
安全で安定したクリーンエネルギーを生み出す発電施設へと整備する『総合プロデューサー』として、
太陽光発電事業を支えています。

全体的な流れについて確認していきましょう!

【STEP1】企画・設計フェーズ(準備・計画)

企画・設計フェーズ(準備・計画)では、
建設予定地の調査を行い、地盤や日照条件を確認した上で、
発電効率や災害対策を考慮した設計を行います。

また、環境影響評価や各種許認可など、
事業に必要な行政手続きも進めます。

【STEP2】土木・造成工事フェーズ(土台づくり)

土木・造成工事フェーズ(土台づくり)では、
樹木の伐採や土地の造成を行い、
太陽光発電設備を設置できる地盤を整備します。

あわせて、調整池や排水設備を設置し、
土砂災害や浸水を防ぐための防災対策も実施します。

【STEP3】据付・電気工事フェーズ(設備の設置・接続)

据付・電気工事フェーズ(設備の設置・接続)では、
架台や太陽光パネルを設置し、
パワーコンディショナや変電設備を設置します。

その後、配線工事を行い、
発電した電気を電力会社の送電網へ接続できるようにします。

【STEP4】検査・引き渡しフェーズ(完成・運転開始)

検査・引き渡しフェーズ(完成・運転開始)では、
設備の安全性や発電性能を確認する試運転・各種検査を実施し、
必要な基準を満たしていることを確認します。

すべての検査に合格すると施設を事業者へ引き渡し、
太陽光発電所として本格的な運転が開始されます。

太陽光発電施設の建設・計画に必要なには申請どのようなものがあるのでしょうか!

太陽光発電施設(メガソーラーなど)の建設プロジェクトを進めるにあたっては、
様々な「行政への手続き(申請や届出)」が必要になります。

太陽光発電施設の設置に必要とされる主な手続きを見ていきましょう!

土地に関する手続き

土地に関する手続きには主に以下の手続きが挙げられます。

〇農地転用許可申請(農地法)
もし建設予定地が『畑』や『田んぼ』の場合、そのままでは太陽光パネルを置けません。
土地の目的を『発電施設』に変えるための厳しい許可手続きをクリアする必要があります。

〇開発許可申請(都市計画法)
一定の大きさ以上の土地を造成・整備する場合に必要となる、
役所への大がかりな申請です。

〇林地開発許可申請(森林法)
山林を切り開いて設置する場合、
土砂崩れなどを防ぐための基準を満たした申請が必要です。

太陽光発電施設の建設事業そのものに関する手続き

太陽光発電施設の建設事業そのものに関する手続きとして、
経済産業省への事業計画認定申請(再エネ特措法)が必要になります。
これは、太陽光発電ビジネスを行うための『大元の資格』を得るための申請です。

地域のルールに関する手続き

地域のルールに関する手続きとして、景観条例やガイドラインの確認・届出が必要になります。
これは、北海道内の各自治体(市町村)には、独自の美しい景観を守るためのルールや、
太陽光設置に関する条例・ガイドラインが細かく定められています。

これらに適合しているかを調べ、必要な届出を行います。

太陽光発電の申請手続きはどのように行われるのでしょうか?

先ほどの章でも説明したように、太陽光発電(特に事業用のメガソーラーや中規模設備)の申請手続きは、
単に一つの役所に書類を出して終わるものではありません。

大きく分けると、
地域住民への説明、
電力会社との契約、
国(経産省)への認定、
自治体への土地開発許可
という4つのハードルを越えていく必要があります。

最新の法改正(2024年の再エネ特措法改正など)の内容も踏まえ、
計画から売電開始までの手続きプロセスを確認していきましょう!

プロセス1:事前準備と『地域への説明・周知』

図面を引いてすぐに役所へ…というわけにはいきません。
現在は『地域住民の理解』を得るプロセスが厳格に義務付けられています。

〇対象エリアの調査と開発許可の確認
農地であれば『農地転用許可』、森林であれば『林地開発許可』が必要です。
自治体ごとに景観条例や独自の環境保護条例(いわゆるノーソーラー条例など)があるため、
まずは自治体の担当窓口での事前相談が必須です。

〇住民説明会 または 事前周知措置の実施
2024年4月より法律が厳しくなり、国の認定申請を出す『3ヶ月前』までに、
近隣住民への説明を行うことが義務化されました 。

①説明会の開催
➡50kW以上の高圧案件や、土砂災害警戒区域などのリスクエリアに設置する場合、
『住民説明会』を開催する必要があります。

②事前周知措置
➡50kW未満の低圧であっても、周辺住民へのポスティングや
戸別訪問による事前周知が必要です(※住宅の屋根置きなどは例外となります)。

プロセス2:電力会社への『系統連系申請』(電気の買い取り予約)

作った電気を地域の電線(送電網)に流して買い取ってもらうための、
電力会社に対する以下の手続きをおこないます。

①電力会社(北海道電力ネットワークなど)に照会をかけ、
 事前相談・接続検討の申込、伝染の追加工事等

②電力会社が接続の同意書をもらい、
 接続契約の締結と工事費負担金の支払いを指定期日までに支払いを完了させ、
 次の国の認定に進めます。

プロセス3:国(経産省)への『事業計画認定申請』(FIT/FIP認定)

電気を高く買い取ってもらう制度(FIT制度・FIP制度)を利用するための、
国(資源エネルギー庁)に対する申請です。

〇電子申請システムでの登録
書類を直接持っていくのではなく、『再生可能エネルギー電子申請システム』というWebサイトのアカウントを作り、
オンラインで入力していきます。

〇事業計画書の作成と書類添付
プロセス1で行った『住民説明会の実施報告書」や自治体への『関係法令手続状況報告書』、
プロセス2でもらった電力会社の「接続同意書類」などをアップロードします。

〇審査・認定通知書の交付
国が書類を審査し、問題がなければ『事業計画認定通知書』がWeb上で発行されます。
現在、申請から認定が下りるまでには約3〜4ヶ月程度かかるため、スケジュール管理が非常に重要です。

プロセス4:自治体等への『各種許認可・届出の手続き』

国の認定を待つ間、あるいは認定前後に並行して進めるのが土地や建設に関する法律の手続きです。

〇土地に関する法律のクリア
農地法、森林法、都市計画法などに基づき、正式な転用許可や開発許可を取得します。

〇電気事業法に関する手続き(規模が大きい場合)
50kW以上の発電所の場合は『高圧』扱いとなり、電気事業法に基づく『保安規程の届出』や、
電気を安全に管理する『電気主任技術者の選任届』などを国(経済産業局)へ提出する必要があります。

プロセス5:設置工事〜運転開始・定期報告

すべての許可が下りて、「実際の建設工事(造成〜パネル設置)」が行われます。

〇使用前自主検査・電力会社による受電検査
完成後、安全に電気が送れるかのテストを行います。

〇運転開始届出の提出
無事に電気が流れ始めたら、国に対して『運転開始しましたよ』という届出を出します。

〇定期報告(運用中)
発電所が動いている間も、毎年『どれくらい発電したか(発電コスト報告)』、
『維持管理費用はいくらか』などを国へ定期的に報告する義務があります。

まとめ

太陽光発電事業は、単に設備を設置すれば始められるものではなく、
多くの法令や行政手続きを適切な順序で進めることが成功への第一歩となります。

特に、近年は『地域住民との対話』から始まり、
『電力会社との契約』、
『経済産業省への認定申請』、
『自治体への各種許認可』
といった手続きを、計画的かつ並行して進めることが重要です。

適切な準備と確実な手続きを積み重ねることが、安全で持続可能な太陽光発電事業、
そして地域と共生する未来につながっていくでしょう。

そのため、土地を取得してから課題が見つかるのではなく、
事前に『開発許可の可能性』や『地域住民の理解を得られるか』
といったリスクを十分に確認することが、事業成功の大きな鍵となります。

青山健司行政書士事務所では、太陽光発電に関わる手続きをしたい方をサポートいたします!

当事務所では、北海道で太陽光発電に関わる申請手続きのほか、
法人設立の手続き
起業のサポート
各種許認可申請
経営事項審査の手続きなどの   
総合支援を行っております。

起業に悩まれている方はもちろん、
経営に悩まれている方・手続でお困りの方はお気軽にご相談ください。

PROFILE

青山 健司
青山 健司青山健司行政書士事務所 代表
事務所名:青山健司行政書士事務所
住所 :〒062-0932 北海道札幌市豊平区平岸2条11丁目3番14号 第一川崎ビル1階
TEL:011-815-5282
許可番号:行政書士登録番号15010797号

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